碧の軌跡！個人的ツッコミいろいろ

　こんにちは

　せっかくなのでやり込み要素もいろいろやってみようと、攻略本片手にいろいろ進めた結果、けっこうな数の実績解除が出来たので、２周目ラスボスまで行かないうちに熱が冷めてきてしまった管理人です(￣▽￣;

　前回も書いたように、作り込みが甘い、背景設定の考え方に疑問がある、ラストが尻すぼみで薄っぺらい話になってしまった等々、いろいろ言いたいこともありますので、このあたりでまとめとさせていただきたいと思います。

　これより先はネタバレなので、読みたくないなと言う方はここまででお引き返しくださいませm(__)m
　
　
　長々と続いた『賽の河原の石積み』のようなラストボス戦をようやっとくぐり抜け、エンディングを見た感想・・・

　なんすかこれ？(゜д゜;

　とまあ、前回に続き言いたいことは数々あれど、まずどうしても叫びたいのは

　シナリオ書いた人達！もう一回日本語勉強してくれ！！！

　前回も書いたように、言葉の使い方がおかしい、漢字の使い方が間違ってる箇所多々あり！！

「陰で操る」が「影で操る」になってたり、「後れを取る」と「遅れを取る」が混在してたり（この場合の使い方としては「後れを取る」が正しいです）、ま、このあたり、ワープロソフトで打ち込んで変換ボタン押すとけっこう出てくる確率の高い間違いなんだけどさ・・・

　そのくらい校正でチェックしろよ！！

　せっかく物語に入り込んで台詞を読んでいるのに、漢字や言葉の使い方がおかしいところがぽつりぽつりと出てくるもんだから、そのたびに現世に引き戻されちゃって、なんかこう入り込めなかったなあ・・・・(￣д￣;

　正しい漢字使い、正しい言葉の使い方、そんなの初歩の初歩でしょ。まあ、昔管理人がプレイした某PCゲームのように、声優さん達がまともに漢字読めない人多かったとか、そういうことがなかったのは救いでしたわｗ

　英伝のシナリオって言うと、けっこう小難しい漢字を使うのでも有名だよねｗ

　今回も難しい漢字がけっこう出てきて、ふりがなも書いてあるんだけど画面が小さすぎてか、はたまた解像度の問題か、ふりがながつぶれちゃってよく見えなかったところがわりとあったかなあ。こんな小難しい漢字なんて無理して使わなくていいんだよ。そんなところにエネルギー使うなら、もう少し校正しっかりやってくれｗ

　校正やってもチェック漏れがあれだけあったとしたら、『そんな役に立たん目玉はくりぬいて、あとに銀紙でも貼っとけ』（落語ネタですｗ）とでも言いたいくらいですわなｗｗ

　完成度の高いシナリオと、練り込まれた世界設定が英伝のいいところだと、管理人は思っているわけですが、今回の背景設定にもいささか疑問が(^^;

　ここから先は管理人の個人的なツッコミです。こんな風な考えもあるけどどうだろねって事なので、間違いとか言う話ではありません

　クロスベルという場所は、帝国と共和国に挟まれて、２大国の領土争いも起きたが、７０年ほど前に自治州として認められて今に至る。これは零の軌跡の背景設定で説明されていたとおり。帝国と共和国という２つの宗主国を持ち、自治権は認められているものの、他の自治州のような国家と同等の主権は認められていない。帝国と共和国に、税収の１０％を収めることを義務づけられており、また、軍隊も持つことが出来ないので『警備隊』という形で防衛力を確保している。

　この『警備隊』の発想と階級の呼称（一尉二尉三尉、など）は、言うまでもなく自衛隊がモデルとなっていると思います。なんかこう、こういう設定も、『手近から持ってきてすませた』感がありありで、もう少し工夫しようって気はなかったのかなと、そのあたりもがっかり感があります(^^;

　で、クロスベルですよ。碧の軌跡の序盤、エリィが「帝国と共和国が軍事的圧力をかけて、隙あらば自国の領土にしようと狙っている」的な話をしているのですが、うーん・・・クロスベルを自国の領土にして、帝国と共和国、得になるかね？

　確かに、クロスベルってのは大陸中から金と人が流れ込み、物の流通も盛んらしい。住民達はおおむね豊かで、帝国や共和国についても、それほど重要に考えている人は少ない。人の儲けを、『宗主国』という特権をもってかすめ取るだけなら、帝国も共和国もこれほどおいしいことはないですよｗ

　でもさ、これがもしもどちらかの領土になってしまったとしたら？

　エンディングにあったように、帝国が占領したと考えてみよう。その場合、当然共和国は反発する。資産の引き揚げ、人の引き揚げ、自由貿易の停止など、圧力がかかってくるのは間違いない。そして帝国の占領によって共和国と帝国の間も険悪になる。ということは、そんな状況でクロスベルに旅行に来る人は減るだろうし、共和国側の人達に限らず、帝国側だって先の見えない不安でクロスベルに投資することを辞める人が出てくる可能性だってある。そんな状況になったら、エリィが言っていたように『さらなる富を吸い上げる』なんてことが出来ると思う？

　どちらかの国に占領された時点で、クロスベルという土地の魅力は半減してしまうんじゃないのかな。それに何より、自国に併合した時点で、クロスベルの住民達はみんな帝国の国民になるわけですよ。今まで自治州がやっていた土地の管理、住民の面倒、全部帝国が見なきゃならなくなるのよ？
　富が少しばかり増えたとしたところで、食い扶持まで増えたんじゃ意味ねーじゃん(^^;

　クロスベルって場所は、自治州であればこそあれだけの魅力を持っているってことじゃないのかと、管理人は思うわけですよ。

　そして、西ゼムリア通商会議でロックスミス大統領と鉄血宰相が言っていたように、ベルガード門とタングラム門をそれぞれの国の軍隊が守るなんてのも、普通に考えればなにひとつ得にならないよね。第一ベルガード門と目と鼻の先には、あのガレリア要塞があるんですよ。あそこに列車砲のようなすごい『大量破壊兵器』を備えておいて、さらにベルガード門に人を配備するなんて無駄もいいとこ(￣▽￣;

　別に門なんぞほっといても、あの列車砲をちらつかせるだけで、十分な効果があるわけですよ。だからこそ、あんな場所に要塞作ったんでしょ？

　共和国側だって、何もないとは思えない。実際クロスベルの独立宣言後には、帝国と同じ時期に軍が侵攻してきたわけですからね。それにさ、今まで警備隊が守っていた東西の門を共和国と帝国が守るようになったら、それだけで人は寄りつかなくなりそうだよねｗ

　とまあ、そんなことを考えたもんだから、背景設定についても、まだまだ練り込みが足りないんじゃないのかなと、そんな風に思うわけです。

　そして上の方で騒いでたエンディングについても、一言！二言、三言！！ｗｗ

　あれはないでしょｗｗ

　『何があっても揺るがない』はずのイアン弁護士が、ロイドの説得でころりと宗旨替えｗｗｗ

　なんという薄っぺらい覚悟だ！

　そんな薄っぺらい覚悟でここまでのことを引き起こしたんかい(￣▽￣;

　「ロイドの覚悟がイアン弁護士の覚悟を上回った」と言いたいのか！？そうだとしたらこれ以上はないって位のご都合主義だよねｗｗ

　そしてマリアベル！

　『千年の妄執』とか言ってたわりに、キーアの力が消えたら「じゃ、そゆことで」とばかりにさっさといなくなるとはｗｗｗ

　あまりのばかばかしいエンディングに開いた口がふさがらなかったわ(￣▽￣;

　そして、前回も書いたとおり、碧の大樹の出現がクロスベルに何一つ影響を及ぼしていないことが、一番このエンディングを薄っぺらく見せてる要因だなと思います。なんかもう少し考えられなかったの？

　制作期間が１年てのは短いという話を、メーカーの英伝掲示板で読んだけど、それでも一年あったなら、早い段階でシナリオに着手して、練り込んでおくことは出来たでしょうに。どうせシナリオ完成は半年くらい後なんだからｗｗ

　なんでそんなことが言えるのかって？

　猟兵に襲撃されたあとのクロスベルのそこかしこで聞かれた言葉があるでしょ

『これからどうなるかわからないけど頑張らないと』『クロスベルの復興』『こんな時だからこそ盛り上げて・・・』

　３月の震災の被災地である福島県では言わずもがな、宮城でも岩手でも、今普通に現在進行形で聞いてる言葉ですよ。この流れが、震災前から考えてましたなんて言っても信じる人いないと思うよ。半年もかけてシナリオ１つまとまってなかったんかいね。それとも『あ、震災のこの言葉、ちょうどいいからシナリオに入れちゃおう』とか言う軽い気持で入れたのかね。

　現実世界の被災地では、津波の爪痕は未だ癒えず、原子力災害は今でも現在進行形、収束にはおそらく３０年以上かかるがね。

　ゲームに入れるなとまで言う気はない。ただ、こういう『手近な素材を入れて手軽に作った』感がありありの、この薄っぺらい出来の悪いシナリオ何とかならなかったのか。

　空の軌跡から受け継がれたゼムリア大陸という壮大な世界観、クロスベルという土地の特異性、魅力的なキャラクター、こんなに豊富な『ネタ』があるのに、シナリオライターは何やってんだろうね。女の子の胸もみシーンだの、登場する女の人の胸をやたらでかくするだの、最後の最後で特務支援課の絆がぶっとんじゃった、ロイドのキーアお姫様だっこシーンだの（あのタイミングで特務支援課が一緒に飛び込まないって不自然すぎ！）そんなどうでもいいシーン作るヒマがあったなら、もう少しシナリオ練り込んでほしかったね。

　とまあ、言いたい放題書きましたが、こんなことを考えた奴もいるもんだと言うことで♪

　言いたいこと言ったらすっきりしたわｗｗ

　英伝はこれで一区切り、次は銀英伝関係ちと着手しないとなーｗｗ