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ディスプレイの向こう側 [ひとりごと]

 さて今日は、ちょいと真面目な話を。

 今朝テレビを観ていたら、ネット上の誹謗中傷の書込をした人が大量検挙されたというニュースをやってました。なんでも大分昔に起きたコンクリート詰め殺人事件の犯人の1人という濡れ衣を着せられたタレントさんがいたとか。

 この事件、今思い出しても気分が悪くなるほどに残虐な事件でしたが、犯人達は当時未成年だったと言うことで、名前も公表されず、今では社会復帰しているとか。

 この「名前が公表されない」ことから、いいかげんな憶測が乱れ飛んで、そのタレントさんがターゲットになってしまったようです。
 検挙者数合わせて19人だそうですよ(^^;

 このタレントさん御本人、事務所などが相当な誹謗中傷の標的になっていたようです。その中傷自体は10年ほど続いていたそうなんですが、今回の摘発の直接的な原因は、昨年の前半に、この方が件の殺人事件の犯人であるかのような書込がブログのコメント欄に書かれたことが発端らしいですね。

 では何でそんなことを書いたのかと聞いたら、検挙された人達はどう答えるのでしょう。私の予測としては、特に深い考えもなしに書いたという気がします。そして絶対こう言いそう。

「自分が書いたとわかるとは思わなかった」

 この言葉、最近よく聞きますよね。今までネット上に殺人予告を書いたり、万引きなど自分がやったことを自分のブログで公表したり、そんなことで実際に逮捕されたケースはたっくさんあるわけです。そう言う人達のコメントには必ず入ってるんですよ。

「自分だとバレると思わなかった」

 ばれるんです

 ネット上に匿名性なんぞありゃしないんです。

 そりゃね、普段はわからないと思いますよ。少なくとも、普通にネットを利用している分にはね。

 実名で契約して、支払いのためにサービス提供元にカード情報まで知らせていた一昔前の「パソコン通信」と違い、インターネット上では、たとえばここの管理人たるワタクシがどんな奴か、どこに住んでいてどんな顔をしているのか、そもそも「オバハン」とか言ってるけど本当に女なのか、実はおっさんじゃないのか、まーったくわからないと思います。私は自分のメインサイト及びここのブログでも、

 「住んでいるのは福島県、中通りと呼ばれる内陸部で、郡山市と言うところには車で30分ほどかかる場所」

 「高校生の息子がいるオバハンで、40代後半」

 「accessとB'zが大好き」

 だいたいこのあたりは公表しています。逆に言えばそれしか公開していないので、通常ここに来られる皆様は、多分それ以上のことはご存じないだろうと思います。

 が・・・・

 万一私が何かやらかした場合(あくまでたとえですからねー(^^;)ww

 おそらく私の素性及び住んでいる場所まで、あっという間に警察には知られることになると思いますよ。私の家で契約している、NTTなどの電話回線業者、ネットに繋ぐために契約しているプロバイダ、メインサイトのサーバー契約、ここのブログを利用するためのBIGLOBEカフェサイトのメンバー登録、どれを取っても、実名と住所を使って契約なり登録なりしていますからね。

 もちろん、顧客情報をそう簡単に垂れ流したりはしないでしょうけど、犯罪絡みとなればどこだって警察に協力しますから。そしてそれが正解。

 その気になればどこまでだって追いかけられるんです。

 でもねぇ・・・今回私が恐いと感じたのは、ありもしない匿名性をあると思いこんで、それを悪用して、軽い気持ちで他人様を誹謗中傷する、その行為そのものもさることながら、言い換えれば「ばれなきゃ何やっても構わない」という考え方のほうなんですよ。

 ま、そりゃ私だってそんな立派な人間ではないですが、誰も見ていなければどんなことをしても構わないというのは、やっぱりモラルが欠如してるなあと思うのは、私だけじゃないと思うんですが、どうなんでしょねい・・・。

 以前、飲酒運転のことで「悪事千里を走る」というタイトルの記事を載せたことがありますが、今回の件もそうですよね。

「どうせ自分だとわからない」
「ばれなきゃ何やってもOK」

 でも、ばれるんです

 そして、人にしたことは巡り巡って自分に返って来るものですよ。別にいいことをしなきゃならないとか言う話ではないんです。ただ、私達がいつも見ているディスプレイの向側にいるのは、私達と何ら変わるところのない同じ人間だと言うこと、ネットでもリアルでも、詰まるところ人と人との繋がりなんですよね。

 それをふまえて、せめて胸を張ってお天道様の下を歩ける程度の行動は、したいものだと言うことです(^^;
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